赤ちゃんの離乳食の中で、卵はアレルギー反応が出やすい食材です。
また、卵黄よりも卵白のほうがアレルゲンが多く含まれています。
そのため、卵白をあげる前に「まずは黄身から」スタートする必要がありますよ。
そして、卵白を食べさせる時も「耳かきに乗るくらいの少量から」食べさせることが推奨されています。
どちらもしっかり火を通した「固ゆで卵」にして与えましょう。
(卵白は錦糸卵で与える方法もあります。ゆで卵の卵白は冷凍できないので錦糸卵の方が与えやすいかもしれませんね)
卵白のあげ方(進め方やスケジュール)や、わが家でおすすめの卵焼きレシピもご紹介します。
離乳食での卵白のあげ方
離乳食に関する悩みで特に不安なのがアレルギー。
私も毎回ドキドキです。
赤ちゃんに初めて食材をあげる時は、アレルギー反応が出ても重篤化しにくい、小さじ1程度から始めていると思います。
しかし、卵白の場合はさらに注意する必要があります。
というのも、黄身よりもはるかに卵白のほうが、アレルギー反応が出やすいことがわかっているからです。
卵白は、耳かきに乗るくらいのごく少量から食べさせましょう。
そして、初めての時は、赤ちゃんの体調が良い日の午前中に与えることも大切ですね。
(何かあったらすぐ駆け込めるよう、病院が開いている時間にということです)
卵白のあげ方ですが…、その前にまずは卵黄から始めます。
固ゆでたまごで与えましょう。
スケジュールをまとめました。
卵黄のあげ方をスキップするならこちら(卵白の進め方やスケジュールへ)
離乳食 卵黄の進め方やスケジュール(生後6ヶ月ころ)
卵黄はいつから始めるかというと、順調に離乳食が進んでいる場合、生後6ヶ月頃。
離乳食開始から1ヶ月経って慣れてきた頃が、スタートしてよい時期です。
固ゆでたまごを作る
ゆで卵を作って与えるのですが、しっかり火を通すため必ず固ゆでにします(20分くらい)。
ゆで卵を作った後は、すぐに黄身と白身を分けましょう。
というのも、ゆで卵にしてからそのまま置いておくと、アレルゲンが卵白から黄身に移ってしまうと言われているからです。
熱いので指がやけどしそうですが、赤ちゃんのためにもなるべく早く黄身と白身を分けてあげましょう。
卵黄を初めて与えるときは耳かきに乗るくらいの量で!
そして、卵黄を裏ごしするか、茶こしなどの網でこします。
(できれば最初は、卵白から離れた卵黄の真ん中あたりの部分で)
卵黄を初めて与える時は、耳かきに乗るくらいの量を与えましょう。
(卵黄は小さじ1から、という本もありますが)
パサパサなので、お湯でのばしてくださいね。
卵黄1個まで増やしていく
赤ちゃんの様子を見てアレルギー反応が出なければ、同じ要領で、毎日倍量ずつ増やしていきましょう(卵黄1個まで)。
毎日あげるのが心配なら、2~3日おきに与えましょう。
おかゆやうどんなど、毎日食べ慣れているものに混ぜてあげると食べやすいですよ。
離乳食 卵白の進め方やスケジュール(生後7~8ヶ月ころ)
卵白はいつから?
卵白を始める時期はいつからかというと、卵黄が順調に進めば生後7~8ヶ月ころです。
卵黄を1個分食べられるようになったら、卵白をスタートさせて大丈夫ですよ。
こちらも、赤ちゃんの体調が良い日の午前中(病院が開いている日)に、耳かきに乗るくらいのごく少量から始めます。
卵黄の時と同じく、必ず固ゆでにした卵をあげましょう。
ゆで卵の白身を茶こしなどでこすか、みじん切りにして与えます。
赤ちゃんの様子を見ながら、食べさせても大丈夫だと思ったら、2~3日おきに少しずつ量を増やしていきましょう(1/3個分まで)。
ゆで卵の黄身と混ぜて与えてもいいですよ。
全卵の進め方(量の目安)
順調に卵白が進めば、
- 離乳食中期(7~8ヶ月)…全卵1/3個
- 離乳食後期(9~11ヶ月)…全卵1/2個
- 離乳食完了期(12~18ヶ月)…全卵1/2~2/3個
を目安に与えてOKです。
参考:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)離乳の進め方の目安 / 厚生労働省公式サイト
子供が生たまごを食べられるのは、まだまだ先の話です(3歳以上や6歳以上という意見もあります)。
くれぐれも、火はしっかり通してくださいね。
私も卵を初めて赤ちゃんにあげるときは、とても怖かったです。
しかし卵はとても栄養豊富な食材!
時期が来たら少しずつ食べさせてあげましょう。
卵白を錦糸卵(全卵)で与える場合の進め方
卵の進め方については、卵黄の後、ゆで卵の卵白ではなく錦糸卵を与える方法もあります。
(卵黄の進め方は同じ)
錦糸卵での進め方は次のような感じです。
- ゆで卵の卵黄
- 卵黄の錦糸卵(少し卵白も混ざるため)
- 全卵の錦糸卵
2つ目の卵黄の錦糸卵は、いきなり全卵が心配な場合なので、飛ばしてもいいんだそう。
私は、この方法を知らなかったのでゆで卵で卵白を与えたのですが、錦糸卵の方が与えやすいかもしれません。
千切りにした薄焼き卵を少しずつ与えればOKです。
量も調節しやすいですね。
錦糸卵なら冷凍もできます。
錦糸卵を使う場合の参考サイトを載せておきますね → 卵はいつから食べられる?(一般社団法人母子栄養協会)
離乳食の卵白って冷凍できる?
離乳食のストックをしておくと楽ですが、残念ながら、ゆで卵にした卵白は冷凍できません。
ゴムのような食感になってしまうんだそうです。
(試したことはありませんが…)
そのためゆでたまごで卵白を与える時は、毎回作る必要があります。
ちなみに、離乳食用のゆで卵の黄身は、冷凍ストックOKとのことです。
錦糸卵も冷凍できますよ。
わが家では卵黄も冷凍はせず、毎回2~3個のゆで卵を作っていました。
離乳食の残りは、よく夫婦の朝食(ゆで卵マヨトーストや、卵サンド)にしていました。
もちろん、そのまま食べることも。
たんぱく質も摂れますし、野菜サラダやポテトサラダ、ラーメンに入れても美味しいので飽きることもないですよ。
離乳食で卵白をあげる時に心配なアレルギーについて
卵には卵白と卵黄がありますね(今さらですが)。
アレルゲンのほとんどは、卵白に含まれると言われており、反応が出やすいのも卵白です。
アレルギー反応は、唇が腫れたり、体に発疹が出たり、口の周りにボツボツが出たりします。
また、重篤だと呼吸が浅くなってしまうことも。
症状が出たらどの場合も、必ずすぐにかかりつけの医師に連絡しましょう。
緊急の場合は、救急医療を受診することも検討してください。
2019年から離乳食の卵のスタート時期が早くなりました
私が見ていた情報では、卵黄は7ヶ月頃から、卵白は9ヶ月頃からとなっていました。
しかし2019年3月からは、卵黄のスタートは生後6ヶ月頃に変更となっています。
離乳の開始は、おかゆ(米)から始める。新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。慣れてきたらじゃがいもや人参等の野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、種類を増やしていく。
食物アレルギーの発症を心配して遅くスタートしても、アレルギーの予防効果があるという科学的根拠がないことが理由です。
参考:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)食物アレルギーの予防について / 厚生労働省公式サイト
私は気づかず、古い情報の通り7ヶ月から卵黄をスタートさせましたが、この記事を書くにあたって調べ直しています。
※アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、アレルギー専門の医師に相談して離乳食を進めてくださいね
私には1歳の赤ちゃんがいます。
幸いにも卵白にアレルギーはありませんでした。
しかし甥っ子は、卵白を食べた後に発疹が出てしまい、病院に通っていた時期があります。
卵白のアレルギーは薄くなることがあるそうで、今では卵を食べられるようになりましたよ。
ただ、食べない時期が長かったためか、今でも卵が苦手。
少しずつ慣れて、おいしく食べられるようになればいいなと思います。
赤ちゃんの離乳食に!全卵のレシピ
最後に、全卵を使ったレシピです。
わが家の1歳の赤ちゃんが大好きなメニューをご紹介します。
全卵や鮭を食べられるようになったら、試してみてくださいね。
おすすめの卵焼き(鮭のほぐし身入り)
鮭のほぐし身を入れることで、栄養価も高まるのでおすすめですよ。
ぜひ参考にしてください。
- 卵をかき混ぜます
- 鮭は骨を取り、身をほぐしましょう
- オリーブオイルを敷いた玉子焼き用のフライパンに卵を流し入れます
- 続いて、鮭のほぐし身も入れて、だし巻き卵を作るときの要領でくるくると巻きます
- 作ったあとは、念のために電子レンジで加熱します
- しっかりと熱が通ったことを確認したら完成です。
赤ちゃんに食べさせるものなので、調味料は使っていませんが、鮭が入っているので旨みが増しています。
お魚が好きな赤ちゃんならきっと喜んでくれると思うので、ぜひ試してくださいね。
まとめ
赤ちゃんに卵白を与える時の進め方などをご紹介しました。
離乳食をスタートさせたとき、不安になるのがアレルギーです。
私の甥っ子は、卵白でアレルギー反応が出たので、わが子に初めて食べさせるときは不安に思っていました。
ですが怖がり過ぎなくても大丈夫です。
まずは、耳かきに乗る程度の量からスタートさせましょう。
体調に変化がないようなら、少しずつ量を増やして大丈夫です。
全卵を食べることができるようになったら、茹で卵だけでなく、玉子焼きなどさまざまなレシピを試しましょう。
(火はしっかり通してくださいね)